AI文字起こし・議事録ツール
比較ガイド2026年版
【Whisper・Notta・Rimo Voice・tl;dv】
日本語の精度・料金・無料枠・話者分離の有無を比較し、
会議の議事録を自動化する手順と注意点までまとめました。
公開日:2026年7月14日
先に結論
- ▸まず確認すべきは会社のTeams・Google Meet。すでに契約があれば追加費用ゼロで文字起こしが使え、セキュリティ審査も通りやすい。
- ▸今日から手軽に始めるならNotta。無料枠があり、文字起こしから要約まで画面上で完結する。
- ▸コストを抑えて大量処理するならWhisper。ただし話者分離が付かず、セットアップの手間がかかる。
- ▸どのツールでも、固有名詞・数字・金額は人が確認する。AIの出力をそのまま正式な議事録にしない。
🎙️ AI文字起こしツール5選【精度・料金・話者分離を比較】
Whisper(OpenAI)
話者分離:非対応OpenAIが公開している音声認識モデル。APIとして使うか、自分のPCにインストールして使う。ツールというより「部品」に近く、そのままでは議事録の形にはならない。
Notta
話者分離:対応日本語対応の文字起こしサービス。録音・インポート・Web会議への同席に対応し、文字起こしから要約まで画面上で完結する。日本のビジネス利用で定番。
Rimo Voice
話者分離:対応日本語に特化した国産の文字起こしサービス。日本語特有の言い回しや固有名詞に強く、AIによる要約機能を備える。
tl;dv
話者分離:対応Zoom・Google Meet・Microsoft Teams の会議に同席して録画・文字起こし・要約を行うツール。会議の該当箇所にジャンプできるタイムスタンプが強み。
Teams / Google Meet の標準機能
話者分離:対応Microsoft Teams・Google Meet に組み込まれている文字起こし機能。追加のツールを入れずに使えるため、会社のセキュリティ審査が通りやすい。
※料金・無料枠は提供元の都合で変更されます。契約前に各ツールの公式サイトで最新の内容を確認してください。
🪜 会議の議事録を自動化する4ステップ
「文字起こし」と「議事録」は別物です。文字起こしは話した言葉がそのまま並んだテキストで、 そのままでは読みにくく使えません。議事録にするには、次の4ステップを踏みます。
録音・録画をする
対面の会議ならスマホやICレコーダーで録音、Web会議なら会議ツールの録画機能かtl;dvのようなツールを使う。音声が明瞭なほど精度は上がるため、マイクの近くで話すだけでも結果が変わる。
文字起こしにかける
音声ファイルをNotta・Rimo Voiceにアップロードするか、Whisperに渡す。この時点ではまだ「話した言葉がそのまま並んだテキスト」であり、議事録ではない。
AIで議事録の形に整える
文字起こしテキストをChatGPTやClaudeに渡し、「決定事項」「宿題(担当者と期限)」「議論の要点」に整理させる。ツール内蔵の要約機能を使ってもよい。
人が最終確認する
固有名詞・数字・金額・日付はAIが取り違えることがある。ここだけは必ず人が原文と突き合わせる。この確認を省くと、誤った議事録が正式記録として残ってしまう。
✅ 文字起こしの精度を上げる5つのコツ
マイクに近づいて話す
精度に最も効くのは音質です。高いツールに乗り換えるより、マイクとの距離を縮めるほうが効果が大きい場面は多いです。
1人ずつ話す・かぶせない
複数人の声が重なった区間は、どのツールでも精度が落ちます。司会が発言を交通整理するだけで結果が変わります。
専門用語・社名を事前に登録する
ツールによっては用語集(辞書)を登録できます。社内の略語や固有名詞を登録しておくと誤変換が減ります。
会議の冒頭で参加者が名乗る
話者分離は「誰か」までは判定できず「話者A・B」と出ることがあります。冒頭で名乗ると後から紐づけが楽になります。
静かな場所で録音する
エアコン・タイピング音・カフェの雑音は精度を下げます。可能なら静かな会議室で録音してください。
⚠️ 使う前に確認すべきこと
録音は事前に伝える
会議を録音・録画することは参加者に事前に伝えてください。ボットが会議に同席するタイプのツールは参加者一覧に表示されます。
機密情報は外部に送らない
クラウド型のツールは音声を外部サーバーに送信します。人事・法務・未公開の経営情報を含む会議では、会社が契約済みの機能か、PC内で完結する方法を使い、事前に情報システム部門へ確認してください。
AIの出力をそのまま正式記録にしない
固有名詞・数字・金額・日付はAIが取り違えることがあります。最終確認は必ず人が行ってください。
よくある質問
Q. AI文字起こしの精度はどのくらいですか?
A. 音声の条件によって大きく変わります。静かな部屋でマイクに近く、1人ずつ話している音声であれば、主要ツールは実用的な精度が出ます。一方で、複数人が同時に話す、雑音が多い、専門用語や社内固有の略語が多い、といった条件では誤字が増えます。特に固有名詞・数字・金額は間違えやすいため、AIの出力をそのまま正式な議事録にせず、人が確認する前提で運用してください。
Q. 無料で文字起こしをする方法はありますか?
A. あります。主な選択肢は3つです。①Notta・tl;dvなどの無料プランを使う(月あたりの時間に上限あり)。②OpenAIのWhisperを自分のPCにインストールして使う(ソフト自体は無料。ただしセットアップの手間があり、処理速度はPC性能に依存します)。③会社がMicrosoft 365やGoogle Workspaceを契約している場合、Teams・Google Meetの標準の文字起こし機能を使う(追加費用なし)。まず③を確認し、使えなければ①を試すのが手軽です。
Q. 「誰が話したか」を区別できますか?
A. ツールによります。Notta・Rimo Voice・tl;dv・Teams/Meetの標準機能は話者の区別(話者分離)に対応しています。一方、OpenAIのWhisperは標準では話者を区別しません。会議の議事録では「誰が何を担当することになったか」が重要になるため、話者分離に対応したツールを選ぶほうが後工程が楽になります。
Q. 会議を録音・録画するとき、参加者の同意は必要ですか?
A. 録音・録画することは事前に参加者へ伝えてください。特にtl;dvのようなボットが会議に参加する形式のツールは、参加者一覧に表示されるため、黙って使うとトラブルになります。社外を含む会議では冒頭に「記録のため録画します」と一言伝えるのが基本です。また、社内規程で録音が制限されている場合もあるため、業務利用の前に自社のルールを確認してください。
Q. 機密情報を含む会議でAI文字起こしを使っても大丈夫ですか?
A. そのまま使うのは避けてください。クラウド型のツールは音声データを外部サーバーに送信します。人事・法務・未公開の経営情報などを扱う会議では、①会社が契約済みのTeams・Google Meetの標準機能を使う、②自分のPC内で完結するWhisperのローカル実行を使う、のいずれかが比較的安全です。いずれの場合も、導入前に情報システム部門や法務部門に確認してください。
Q. 文字起こししたテキストから議事録を作るコツはありますか?
A. 文字起こしをそのまま貼り付けて「要約して」と頼むのではなく、出力の形式を指定するのがコツです。たとえば「以下の会議の文字起こしから、(1)決定事項、(2)宿題(担当者と期限つき)、(3)議論はしたが結論が出ていない点、の3つに分けて箇条書きにしてください。原文にない内容は追加しないでください」と指示すると、議事録として使える形に近づきます。最後に固有名詞・数字を人が確認してください。
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